杏奈とまつりばやし
2013.02.19 Tuesday 22:30
小学生の頃、大泣きしたマンガです。
大和和紀さんの掌編で、「はいからさんが通る」の最終巻に同時収録されていたお話。
コロッケ、買いに行ってふいに思い出した。
本当に泣けるんですよね。
お話は、戦後間もなくが舞台です。
ドラと呼ばれる中年のおじさんは、心がとても優しいひとですが、戦争に行って、精神を病んで帰ってきました。そのため、理論的に常識的に物が考えられない。純粋で何も知らない子供のようなひとです。
貧しくて、日雇い労働者のおじさんは、乏しい給料からいつも焦げたコロッケを肉屋で買って、それを自分が食べるだけではなくて、野良ネコや野良イヌに分け与えています。
ある日、おじさんが、野良ネコや野良イヌと戯れていると、小さな女の子が迷い込んできました。女の子はお腹をすかせていて、おじさんは、焦げたコロッケを女の子にあげて、紙飛行機で遊んであげます。
女の子はすっかりおじさんになついてしまい、おじさんについてきてしまいました。
実は女の子は、両親をなくし、孤児院に引き取られるところを逃げ出してきたのでした。
民生委員は、日雇いでしかも子供のような知能しかないドラおじさんから、子供を引き離そうとします。
ある日、女の子が熱を出しました。ドラおじさんはどうしてよいかわからないうえに、お金もありません。その上、医者を拉致してくるという。
その熱心さに、民生員さんもほだされ、女の子をドラおじさんの養女として認めることにしました。
女子は名前を覚えていなかったので、おじさんが「あんなことして」と口癖だった女の子の名前を「杏奈」と名付けます。
ドラおじさんの無償の愛、民生委員さん、周りの人たちに見守られて、杏奈は素直でかしこく優しく、美しく、成長してゆきます。
杏奈は、おじさんと、野良ネコ、野良犬と一緒に、幸せに暮らします。
杏奈とドラおじさんは、実の親子よりも強い絆を築いてゆきます。
杏奈も年頃になり、俊一というお金持ちでかしこく、しかもハンサムな男の子と恋をします。
杏奈のことを、俊一の両親も気に入り、是非、嫁にと思うようになり、プロポーズをされます。
ある日、杏奈を訪ねてきた俊一を、おじさんは「杏奈をいじめに来た」と言って、追い返すうえに、軽いけがまでさせてしまいます。自分の好きなひとにけがをさせられ、杏奈は「おじさんなんて大嫌い」と責められます。
おじさんは、このことで杏奈の将来を考えるようになります。
いつまでも自分と一緒にいたら、杏奈は幸せにはなれない。 だからこそ手放さなければならないと。
杏奈もまたおじさんを一人にしておくことが出来ず、プロポーズを断ります。
祭りの日。
杏奈が支度をしていると、俊一の家族が迎えに来ます。
「そして、おじさんは、杏奈しゅんいち好き、おじさんも、俊一好き」と言って、杏奈を強引に車に乗せます。
そしてこれが今生の別れとなりました。
杏奈もそのことを解っていて、大泣きをしながら、車の中でおじさんの名前を叫びます。
おじさんは、嫁に出す娘のために、祭り太鼓を餞別に叩きます。
そして、祭りが終わり。
ドラおじさんは、眠るように、櫓の下で息を引き取りました。
「眠れや、ドラさん」
今まで一緒に、杏奈を見守ってきた、民生委員さんがジャケットをかけてあげます。
猫も犬もその死を悼みました。
そして時が過ぎて、杏奈も親になりました。
子供と二人で祭りを楽しみます。
おじさんとの日々をかけがえのない人生の宝ものとして、杏奈は生きてゆきます。
という、お話で、書いていても泣けてきた。
ドラマに出来るなあ。
杏奈は戦災孤児なんですよね。
タイガーマスクと同じ。
子供の頃は、この意味が分かりませんでした。
ドラおじさんの愛は、究極の無償の愛ですね。
私は無償の愛が大好物です(笑)
宗方コーチとか。
だから、無償の愛が要素に入るカップリングが大好きなんですねえ。今も。
大和和紀さんの掌編で、「はいからさんが通る」の最終巻に同時収録されていたお話。
コロッケ、買いに行ってふいに思い出した。
本当に泣けるんですよね。
お話は、戦後間もなくが舞台です。
ドラと呼ばれる中年のおじさんは、心がとても優しいひとですが、戦争に行って、精神を病んで帰ってきました。そのため、理論的に常識的に物が考えられない。純粋で何も知らない子供のようなひとです。
貧しくて、日雇い労働者のおじさんは、乏しい給料からいつも焦げたコロッケを肉屋で買って、それを自分が食べるだけではなくて、野良ネコや野良イヌに分け与えています。
ある日、おじさんが、野良ネコや野良イヌと戯れていると、小さな女の子が迷い込んできました。女の子はお腹をすかせていて、おじさんは、焦げたコロッケを女の子にあげて、紙飛行機で遊んであげます。
女の子はすっかりおじさんになついてしまい、おじさんについてきてしまいました。
実は女の子は、両親をなくし、孤児院に引き取られるところを逃げ出してきたのでした。
民生委員は、日雇いでしかも子供のような知能しかないドラおじさんから、子供を引き離そうとします。
ある日、女の子が熱を出しました。ドラおじさんはどうしてよいかわからないうえに、お金もありません。その上、医者を拉致してくるという。
その熱心さに、民生員さんもほだされ、女の子をドラおじさんの養女として認めることにしました。
女子は名前を覚えていなかったので、おじさんが「あんなことして」と口癖だった女の子の名前を「杏奈」と名付けます。
ドラおじさんの無償の愛、民生委員さん、周りの人たちに見守られて、杏奈は素直でかしこく優しく、美しく、成長してゆきます。
杏奈は、おじさんと、野良ネコ、野良犬と一緒に、幸せに暮らします。
杏奈とドラおじさんは、実の親子よりも強い絆を築いてゆきます。
杏奈も年頃になり、俊一というお金持ちでかしこく、しかもハンサムな男の子と恋をします。
杏奈のことを、俊一の両親も気に入り、是非、嫁にと思うようになり、プロポーズをされます。
ある日、杏奈を訪ねてきた俊一を、おじさんは「杏奈をいじめに来た」と言って、追い返すうえに、軽いけがまでさせてしまいます。自分の好きなひとにけがをさせられ、杏奈は「おじさんなんて大嫌い」と責められます。
おじさんは、このことで杏奈の将来を考えるようになります。
いつまでも自分と一緒にいたら、杏奈は幸せにはなれない。 だからこそ手放さなければならないと。
杏奈もまたおじさんを一人にしておくことが出来ず、プロポーズを断ります。
祭りの日。
杏奈が支度をしていると、俊一の家族が迎えに来ます。
「そして、おじさんは、杏奈しゅんいち好き、おじさんも、俊一好き」と言って、杏奈を強引に車に乗せます。
そしてこれが今生の別れとなりました。
杏奈もそのことを解っていて、大泣きをしながら、車の中でおじさんの名前を叫びます。
おじさんは、嫁に出す娘のために、祭り太鼓を餞別に叩きます。
そして、祭りが終わり。
ドラおじさんは、眠るように、櫓の下で息を引き取りました。
「眠れや、ドラさん」
今まで一緒に、杏奈を見守ってきた、民生委員さんがジャケットをかけてあげます。
猫も犬もその死を悼みました。
そして時が過ぎて、杏奈も親になりました。
子供と二人で祭りを楽しみます。
おじさんとの日々をかけがえのない人生の宝ものとして、杏奈は生きてゆきます。
という、お話で、書いていても泣けてきた。
ドラマに出来るなあ。
杏奈は戦災孤児なんですよね。
タイガーマスクと同じ。
子供の頃は、この意味が分かりませんでした。
ドラおじさんの愛は、究極の無償の愛ですね。
私は無償の愛が大好物です(笑)
宗方コーチとか。
だから、無償の愛が要素に入るカップリングが大好きなんですねえ。今も。